長い関係ほど話しにくくなります
付き合いが長くなると、今さら言い出しにくいという状態が生まれます。これまで受け入れてきたことを、急に嫌だと言うのは、これまでの自分を否定するように感じられるためです。相手も「今まで平気だったのに」と受け取ります。
この壁を越えるには、変化として伝えるのが現実的です。「前は平気だったけど、最近しんどい」という形にすると、相手の落ち度の話にならずに済みます。体調や年齢による変化を理由にしても構いません。実際、感じ方は年月で変わります。
話す場面の作り方
行為の直前直後は避けます。どちらかが求めている状態、あるいは終わった直後の状態では、対等に話しにくくなります。性的な文脈から離れた時間を選ぶほうが、内容が届きます。
切り出し方としては、こちらの困りごととして始めるのが穏当です。「相談したいことがある」と前置きすると身構えられるので、雑談の流れに混ぜるほうが自然に進むことが多くあります。
頻度の問題
「たまになら平気だが毎回はつらい」というのは、非常に多いご相談です。この場合、行為そのものへの嫌悪ではないので、頻度の調整で大きく変わります。
伝えるときは、回数の話にしてしまうと交渉のようになります。「したい日に聞いてほしい」という形にすると、都度の合意の話になり、押し引きになりにくくなります。断ったときの反応についても、あわせて伝えておくと機能します。
反応が返ってこないとき
感想を聞いても具体的な答えが返らないのは、必ずしも不満があるからではありません。言語化していない、恥ずかしい、評価する立場になるのが嫌、といった理由のほうが多くあります。二択で聞く形にすると返ってくることが多いので、まずそこを試してみてください。
それでも返らない場合、性的なこと全般を話題にできない関係になっている可能性があります。その場合はフェラチオの話としてではなく、話題にできないこと自体を扱う必要があります。
話にならないときの見極め
次のような反応が続く場合、伝え方の工夫では変わりません。
- 断ると不機嫌になる、口をきかなくなる
- 嫌だと言っても止めない
- こちらの体調を考慮しない
- 話そうとすると話題を変える、茶化す
これらは、こちらの希望を扱うつもりがない状態です。技術や言い回しの問題ではないので、そこに労力を割いても改善しません。同意のない性的な行為が続いている場合は、公的な相談窓口へご相談ください。
パートナーとの関係についてよくある質問
今さら嫌だと言えません。
変化として伝えると、これまでの否定になりません。「前は平気だったが最近しんどい」という形です。
いつ話すのがいいですか。
行為の直前直後を避け、性的でない時間を選ぶほうが届きます。
頻度を減らしたいと言うと傷つけますか。
回数の交渉にせず「したい日に聞いてほしい」という形にすると、押し引きになりにくくなります。
感想を言ってくれません。
不満があるとは限りません。二択で聞くと返ってくることが多くあります。
話し合っても変わりません。
こちらの希望を扱うつもりがない状態であれば、伝え方では変わりません。